1997年度国民栄養調査、1995年度長崎県民栄養調査の砂糖類と食塩の摂取量の結果をみると、両者共、国民栄養調査と比較すると、県民栄養調査の結果の方が高い値を示していた。そこで、長崎県出身と他県出身(福岡、大分、佐賀、福岡)の女子短大生の甘味、塩味嗜好について検討した。その結果、生理的な原因で砂糖や食塩の摂取状況が増減しているのではなく、嗜好的なものが原因であると考えられた。長崎では今でも砂糖を多く使用することがご馳走であるという考えが根強く残っており、他県よりも甘味嗜好が高い傾向にあると考えられる。
共同発表者:峰加菜子・瀬戸美江
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