牛脂は、飽和脂肪酸とコレステロールを多く含んでいるので、日本ではほとんど食用とされていないのが現状である。牛脂の有効利用を目的として、酵母を用いることにより、牛脂から、一般の牛脂に比べ、オレイン酸とリノレン酸の量は多いが、ステアリン酸の量が少ない脂肪の生成に成功した。特に、ゲオトリカムSp.MO2-1は、最も多くの不飽和脂肪酸を含んでいた。また、そのステロール組成は、エルゴステロールを多く含んでいることが認められた。
共同発表者:Fujimoto K.,Endo Y.,Seto Y.,Onodera H.,Sugitani Y.,Ogimoto K.,Kaneda T.
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