クロロフィル分解を促進する因子である光に着目し、緑葉粉末クロロフィルの光分解(退色)に影響すると考えられる諸要因について検討した。その結果、ホーレン草に紫外線照射すると、時間と共に退色し、その速度は温度、酸素の影響を受け、また、植物の種類により分解速度が異なることが示唆された。紫外線照射によりクロロフィルは減少したが、極大吸収波長のシフトはみられず、クロロフィルは光分解において熱分解とは異なる経路、すなわち、フェオフィチンを経ないで色を持たない化合物に変化するのではないかと推定された。(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
共著者:瀬戸美江・佐伯俊子・中西洋子・梶田武俊