特定給食施設における調理時のCO2排出量に焦点を当て、調理時のガス消費量および電気使用量の測定を行い、測定値よりCO2排出量の算出をした。その結果、打ち出し鍋(小)を使用した火加減の調整と蓋の有無によるCO2排出量の比較では、鍋底火力・蓋ありでの加熱は、加熱時間は長いが、最もCO2排出量が少なかった。給食施設で主に使用されていた鍋6種とやかんの1分間あたりのCO2排出量では、いずれの鍋とやかんにおいても、強火全開の火力と比較し、35%から75%のCO2排出量を削減することが可能だった。献立作成時のCO2排出量は、「煮る」、「茹でる」、「揚げる」調理法では多い結果となったが、「炒める」調理法においては、少ないCO2排出量で調理することが可能だった。スチコン使用時のCO2排出量は、実習時間中、稼動させておくのではなく、使用するタイミングを考慮し、予熱をすることでCO2排出量削減に効果的であると考えられた。(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
共著者:小池恵・鈴木彩葉・瀬戸美江