本研究では、煮物調理における塩少々または塩ひとつまみ添加と水分量(水やだし汁)が調味料使用に及ぼす影響を検討した。その結果、塩少々または塩ひとつまみを調理の最初に入れることで、煮物調理に使用する調味料を減少させられることがわかった。また、減塩の観点からは、1人分、塩少々(0.1g)添加が妥当ではないかと示唆された。塩少々の計量調査結果では、最小0.009g、最大0.211gと個人差があったため、塩少々(0.1g)をつまむ感覚を各自が身につける必要性も認められた。また、総材料ではなく、使用する水分量に対して味付けをしている傾向が示唆され、総材料に対して、できるだけ水分を少なくすることで、煮物調理に使用する調味料を減少させられることもわかった。(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)共著者:有泉みずほ・澤田崇子・瀬戸美江 |