煮物調理をする際の調味料の入れ方、鍋の大きさ、味見方法、味見頻度、親子間の調味の比較を、アンケート調査と調味料使用量から検討した。その結果、材料が重ならない鍋を選ぶことで、火の通りがよくなり、材料に合う水の量と調味料の量を調節することができるのではないかと示唆された。また、調味料の入れ方として、最初に入れるだしを含めた調味料で、全体の約8~9割の味を決めていることが確認された。最初は薄めに味をつけ、味見で味を決めていくことで、調味料の使用量や糖分・塩分濃度を減少させられることも示唆された。保護者へのアンケート調査では、「年齢とともに、味見回数が減った」人が半数以上いたが、年齢と共に塩味感度が低くなる中で、高血圧予防のためにも、味見の必要性が、今後、さらに求められるのではないかと考える。(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)共著者:有泉みずほ・樋口誉誌子・澤田崇子・瀬戸美江