『移民の社会関係の変容と再生――在仏マグレブ系第二世代の適応の観点から――』
お茶の水女子大学人文科学研究科修士論文
フランスにおけるアルジェリア、チュニジア、モロッコのマグレブ3か国出身の外国人労働者の「出稼ぎ」から「定着」までの歴史は長く、ごく初期では、19世紀の末にまで遡る。しかし、1960年代以降、フランス育ちの第二世代が生まれ、彼らのホスト社会への適応のあり方は大きく変化した。一世は、祖国との繋がりを維持し、フランスにおいても、故郷の人間関係で生きる。第二世代は、フラン・ス育ちで定着が進み、フランス社会に生きるものとしての社会的ネットワークを形成する。