「名乗ることの恐れとその背後構造――同化と異化のはざまで(2)」
『千葉県立衛生短期大学紀要』
在日韓国・朝鮮人2世・3世の20代の女性のアイデンティティ形成を後付ける事例研究のひとつ。22才、看護婦として大病院に勤務している女性。彼女は、民族意識の強い家庭で育ち、民族性を内面化しながらも、日本人への「なりすまし」の状況に置かれている。生活史、家族関係などのインタビュー資料からは、差別する可能性のある他者に対して、自己表現する恐れが読み取れる。 執筆者 福岡安則 辻山ゆき子 共同研究につき本人担当部分抽出不可能