フェイス・トゥー・フェイスのコミュニケーションと電子メールのコミュニケーションを比較分析する.電子メールによるコミュニケーションでは、自己主張・積極性が強者、弱者共に増加すると考えられるが、その増加の度合いは弱者の方が大きく、それ故に、フェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションでは大きかった性差や言語差によるギャップは電子メールを用いた場合には相当減少されると想定される.分析の中間報告としては、母語話者の男性、母語話者の女性、非母語話者の男性、非母語話者の女性という4つのグループにそれぞれいくつかの傾向が見られたが、全体としてポライトネスの程度はコミュニケーション・ツールの影響よりも語り手同士の関係に依存することが分った.p.7~p.9 共著者:河原俊昭、浅間正通、小林猛久