編著 佐藤順一、執筆担当 田口康明、西村史子、新谷康浩、栗山宣夫、坂野慎ニ、本多正人、坂本辰朗 全229頁
「第2章 多様化する社会と学校教育制度の改革の動向」P57-P87 執筆担当
本書執筆担当部分では、我が国の就学前から高等学校の教育制度について、明治期以降現在までの変遷を説明した。特に義務教育制度の整備確立と発展の歴史を核に、教育が臣民の義務から国民の権利に転換した過程を、無償制と男女平等の教育機会の実現をとおして解説した。また、戦前の教員養成が試験制度と師範学校教育のデユアルシステムであったのを、戦後の教員資格認定試験、中検、大検が継承して、現代の学校教育制度の枠外にいる青少年の教育・就労機会を保障するために機能し、ホームスクーリングの制度化に結びつくことを指摘した。