同報告書では、アメリカ社会における1990年代の多文化主義の浸透が、初等から高等段階までの学校教育現場でカリキュラムの改革を促していることを指摘し、それが教師教育や養成システムまで及んでいることを明らかにした。特にマサチュセッツ州及びコンソーシアムを組んでいる州での教員免許取得の要件の改正を分析し、大学学部及び大学院教育での必修科目の内容、教育委員会の実施する研修内容の変化を取り上げ、教員の質や多岐にわたる能力において、多様化・多文化化する社会のファシリテーターとしての役割を果たすことが要請されていると結論づけた。