19世紀のアメリカ中西部にみる二言語教育の成立過程 -公立学校のドイツ語教育に注目して-
聖徳大学言語文化研究所 「論叢」第12号2005年2月 P361-P385
アメリカへ流入したドイツ系移民は、英語を母語としないエスニックグループとしては最大で、経済文化的レベルの高い層が多く、アメリカ社会に大きな影響を与えた。さらにヨーロッパにおいてプロイセンドイツが一級国の位置を占めるようになると、19世紀には公立学校でのドイツ語が様々な教育方法で導入され展開するようになった。本論では、ドイツ系移民の集中した中西部の公立学校教育で実践されたドイツ語授業の実践形態を整理分類した。