アメリカ合衆国におけるバウチャープランの展開-税額控除政策に期待される学校選択の自由の拡大-
聖徳大学人文学部「研究紀要」第13号 P21-P28
アメリカ合衆国では、児童生徒の平等な教育機会を確保するため、様々な政策理論を導入し、中でもバウチャープランの亜種とされる税額控除・所得控除政策は、公的資金よる私学への援助にはみなされないとの司法判断の後押しもあり着目されている。本論文では、これらの政策が児童生徒の世帯だけではなく、私立学校奨学団体へ寄付をする全世帯と法人をも対象にし、学校選択の幅を拡充しようとしている状況を分析した。