ミシガン州における教育行財政改革の動向(2)-チャータースクールの発展に着目して-
聖徳大学人文学部「研究紀要」第11号 P31-P38
本論では、地方財産税廃止と抱き合わせで推進されたミシガン州のチャータースクール政策について、認可システムを整理し、私企業の運営するチャータースクールの実態を分析した。さらに、一見公金を使用した私立学校に見えるチャータースクールの「公立性」が、認可や監督を含め何等かの州の統制下にある点で認められるというミシガン州最高裁判決から、アメリカ社会における公立学校概念の変容を指摘した。