日本における教員免許更新制のゆくえ ー共立女子大学での教員免許更新講習の実施からー
共立女子大学教職課程研究年報 創刊号 P8-P31
2009(2009)年度に開始された日本の教員免許更新制の導入経緯を整理した。全国の大学は、今後の教員養成への取組み方を再考することになった。すなわち、学校教員の質向上という意図の他に、講習の開設主体を大学とすることで、大学教員の学部教育後の教員養成への関わりを要請していたからである。本論文では、共立女子大学の事例を通じて、開放制教員養成の限界と、大学院教育ないし現職研修など一律ではない現職教員教育の可能性を改めて指摘した。