・二葉亭四迷から現代作家の村上龍・吉本ばななまで104人の作家について、人と文学・代表作の梗概と解説・研究の動向等について解説。重要作品は作品及び研究文献からの引用と資料の紹介を中心に、最新の情報まで収載。全463頁。
・編者:浅井清、佐藤勝、鳥居邦朗
・共著者:秋山稔、浅野洋、阿部由香子、池内輝雄、石割透、今村忠純、浦西和彦、大野淳一、加藤新吉、神崎祥生、他57名。
・担当部分:「秋田雨雀」(P.391-P.392)〔秋田雨雀の長く多岐にわたる創作活動を時代の流れや日本近代劇の歩みの中で捉え、そこには一貫したヒューマニズムが存在していることを代表作解説などをふまえてまとめた。〕/「村山知義」(P.393頁-P.394)〔日本の芸術が西洋と同時代性を共有するようになった1920年代の申し子ともいうべき存在であり、既成の枠にとらわれることなく表現することの可能性を追求していった作家の仕事を概括した。〕/「別役実」(P.422-P.423)〔ベケットに触発されながら創作活動を始め、独自の劇世界を確立してきた別役実が日本の不条理演劇の作家として称される特色などをまとめた。〕/「山崎哲」(P.438-P.439)〔実際に起こった犯罪や事件を素材にしながら、家庭や学校という現代社会のシステムを浮き彫りにしていく山崎哲の劇作方法について概括した。〕