正宗白鳥『影法師』における「夢のやうなもの」
「文学芸術」第37号(共立女子大学)
自然主義作家と目されることが多い正宗白鳥は、関東大震災後に集中して多くの戯曲を書き残している。その第一作「影法師」をとりあげ、白鳥が意識的に夢をモチーフとしていることを分析し、その背後に表現主義映画などの影響をみてとった論考。(P.35-P.49)