子どもの特性に対する理解
東京大学大学院教育学研究科紀要, 38巻, 269-274.
幼児期の子どもが,人間の特性をある程度持続的で一貫したものとして捉えるようになる過程を検討した。認知能力の発達,社会文化的要因,知識構造の変化などの要因の変化により,4~6歳になると子どもは他者の特性の安定性を理解し始める。6歳以降になると,他者の特性は変化するものであると捉える考え方,特性は変化しないものであると捉える考え方のどちらかを持つようになる。