食品の物性と水
日本食品工学会20周年記念シンポジウム
食品工学の研究のほとんどに現れる「物性と水」というテーマに関して、水分活性とガラス転移の概念を中心に解説を行った。水分活性(水分収着等温線)が食品工学的に現在でも重要さが失われていないとしながらも,水分活性からガラス転移への移行は,“パラダイムシフト”といえるという考えを述べた.また、“水分活性”と“ガラス転移”の関係については明確ではなかったが、水分収着等温線の熱力学的解析により、両者を関係づけることができると説明した。