大豆中のカルシウムは,フィチン酸に強く結合しているため,小腸管内でのカルシウムの吸収性が低い。我々は,これまでにin vitro の系において,フィチン酸除去後に脱アミド化した大豆たんぱく質が,腸管内でのカルシウム吸収にとって好ましいカルシウム結合特性を有することを示してきた。本論文は,rat を用いたin vivo の系で,フィチン酸除去後に脱アミド化した大豆たんぱく質が,腸管内でのカルシウムの吸収性を向上させることを示した。 本人担当分:理論解析 共著者: H. Kumagai, A. Koizumi, N. Sato, Y. Ishikawa, A. Suda, and H. Sakurai