二酸化炭素加圧殺菌法の殺菌機構について、Saccharomyces Cerebisiae を用いて検討した。結果として、CO2加圧殺菌法の殺菌速度は、菌体内CO2平衡収着量と高い相関があることが明らかになった。圧力・含水率の増大によって死滅速度が増大するのは、平衡収着量を増加させる効果によるとして説明できた。また、高含水率である程、殺菌効果は高いが、菌体の周辺に自由水(ないしは付着水)が存在する含水率以上では殺菌効果は向上しなかった。また、CO2加圧殺菌法では、物理的破壊によって菌が死滅するのではなく、菌体及び自ら成る系がCO2を収着し、系の状態が変化(pH変化等)する事により、微生物が死滅すると推測された。微生物学および物理化学的手法を用いた研究である。p931~935 本人担当部分 研究全般、共著者 C.Hata and K.Nakamura