乳幼児の子育て意識に関する縦断調査(3)―コロナ禍における子育て意識の変化―
日本乳幼児教育・保育者養成学会第4回大会
乳幼児の保護者を対象とした3年間の縦断調査を通して、コロナ禍における保護者の子育て意識の経年変化を検討した。 質問紙調査の結果、3年間を通して子育ての負担感が有意に増加し、育児感情の肯定感や子どもへの受容的な関わりが有意に減少していたことが明らかになった。 また、身近な人物からのソーシャルサポートが有意に減少していた。これらの結果は、子どもの成長に伴い親の心的負担が高まる一方で育児不安は変化しないという先行研究の知見を支持するものであるとともに、保護者への支援の必要性を示すものである。