保育者の保育観に関する研究 -保育経験年数、保育所・幼稚園の違いに着目して-
保育士養成研究第31号, 57-66.
小原敏郎・入江礼子・白川佳子・上垣内伸子・酒井幸子・内藤知美・吉村香本研究の目的は、保育者(保育所保育士・幼稚園教諭)が特に大切にしている保育観を明らかにすることである。自由記述をKJ法によって分析した結果、保育観の特徴、保育観と実践との関連が明らかになるとともに、保育経験年数や保育所・幼稚園による保育観の違いがあった。より良い保育を行うための要因として、社会制度や職場環境の改善に言及するよりも、個人の努力や意識改革を優先する回答が多いことが明らかになった。