The significance of qualitative approach in the research of musical cognition: a study of methodology using the concept of inter-subjectivity
9th International Conference on Music Perception and Congnition(於:北海道大学)
本発表は,演奏者の内的な感覚をとらえるための方法論について,間主観的という概念に着目して検討しようとしたものである。教育心理学という範囲で,質的アプローチの理念と方法について述べた文献,及び,間主観性という概念を用いた研究方法について述べた文献を概観し,これまでに行われた科学的手法を用いた演奏分析研究の成果(量的研究の成果)と,事例の考察から得た成果(質的研究の成果)とを比較し,音楽認知研究における質的アプローチの意義について指摘した。