都内私立幼稚園で行ったワークショップ「音の探検隊」における「聴く」活動を取り上げ、幼児の言語表現と音を聴いている時間の長さの関係、音を「聴く」という活動と他者との関係性についてワークショップの動画を基に統計的手法により分析を行った。本研究により、5歳児においては、他者の表現からの影響があることが明らかとなった。また、音を表現するために何らかの手がかりがある事が「じっくりと耳を傾ける」体験を阻害する恐れがある事が明らかとなり、表現を受け止める側、見取る側が自覚的である必要がある事を示唆するに至った。