企画者3名はそれぞれ小学校教員養成に携わり,音楽科指導法の科目を担当しているが,科目の目標に照らして,満足すべき授業を行う難しさを強く感じている。他大学の担当者とも情報を交換し,今後,学生の実情に合った指導法の在り方を模索していきたい。2023年度より,授業における学生の活動状況や提出物等を資料とするための倫理審査を受け,共同研究に取り組み始めたところである。
企画者3名の勤務する大学において,小学校教員養成課程の音楽指導法に関わる事情はだいぶ異なっている。ラウンドテーブルでは,参加者それぞれの事情及び課題となっていることについて,フランクな話し合いができたが,数百人の受講生のいる現場,基礎力の低すぎる学生がいる現場,担当者の大学での負担全体が重すぎる現場などがあった。「コア・カリキュラム」という統一的な指針があるものの,実際には単位取得済みの者でも実力に大きなバラつきがあることが推測された。