特養2施設において、約4年間にわたり、ケース記録等から、認知症高齢者の終末期の進行プロセスを追跡した。また、警官ン栄養導入者と経口摂取持続者との比較も行った。その結果、頻繁な発熱を繰り返すようになって以降、体重減少や嚥下困難などの身体徴候の出現が観察されることから、易発熱性が重度期から終末期への移行の予兆である可能性が示唆された。また、経管栄養導入の原因は繰り返される誤嚥性肺炎であり、一定のこうかがみられる一方、自己抜去がある場合には必ずしも肺炎のリスクは軽減しないこと、経管栄養による消化管出血などのリスクもあることが明らかになった。
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