胃瘻のある高齢者の死亡前1年間の身体徴候と胃瘻の使用状況を明らかにするために、訪問看護師を対象に調査時点から過去1年間に死亡した胃瘻保有高齢者に関する質問紙調査を行った。分析対象は156名、造設後1年以内の死亡が36.6%であった。死亡前1年間の栄養摂取方法の組み合わせは12通りで、最も多いのは胃瘻のみの使用であるが、胃瘻と経口摂取の併用や死亡数日前に注入を中止するタイプ、胃瘻と点滴の変更を繰り返すタイプもあった。死亡1年前の注入・点滴量は1200ml/日以上が、死亡直前では800~1200ml/日が最も多かった。
本人担当部分:調査票作成、聞き取り調査の実施、分析計画の立案、論文作成(共同執筆につき抽出不可能)
共著者:北川公子、若杉歩、長瀬亜岐