幼児集団における否定表現の発達的研究
横浜国立大学教育学研究科修士論文
著者が幼稚園において1年間参加観察を行い、幼児の遊びや生活場面で生起した「否定的表現」の事例を収集し、機能別に九つに分類した。この分類をもとに独自に質問紙調査を作成し、幼稚園教諭に回答を求めた結果、年長児が人や状況に配慮した高次の機能をもつ「否定的表現」を用いることが明らかになった。さらに、幼児の社会性の発達と幼児が用いる「否定的表現」に関連があることが明らかになった。