・[総論]「中国辺境民族の歌と文字のかかわり」
・[Ⅲ 中国少数民族における歌と文字]「ペー祭文における声と文字の往還」
・[資料]「ペー族の祭文」
声の歌が文字化されたのはいつからだろうか。
また、文字との出会いによって声の歌はどう変化したのだろうか。日本古代の『古事記』や『万葉集』、近世琉球の『おもろさうし』、中国少数民族の歌垣など、東アジアの様々な時代・地域・民族において創作されてきた歌表現の文字資料・伝承記録を、文学・民俗学・文化人類学の分野から検討し、声と文字との共存・影響関係、豊かな歌文化の諸相を明らかにする。