看護学部教員と学生によるペアレンツサロンを大学において開設し、この活動を振り返り、またこの実践の効果について明らかにした。
教員であり研究者である教員が毎回フィールドノートを記載し、そこから学生が体験した学びの場面を抽出し、これを内容分析した。フィールドノートから得られた学生の学びの場面は、55であった。これを内容分析し、8つのカテゴリーが得られた。それらは【妊娠期の特徴と対象理解の深まり】、【マタニティサイクルにおける必要な知識を対象者との関わりから習得する】、【母性看護技術を実際に提供する】、【マタニティエクササイズを実際に体験する】、【仲間作りの実際を学ぶ】、【集団と個への関わりの特徴を学ぶ】、【夫や上の子への関わりを学ぶ】、【実習施設以外の医療や看護の現状を知る】であった。地域で暮らす妊婦とその家族のケアを看護学部教員と学生がともに実施することにより有意義な母性看護学実習につながると考えられた。