日本の看護学生の生殖補助医療に関する考え方を明らかにし、倫理的問題を含むARTにおける看護教育への示唆を得ることを目的として無記名自記式質問紙調査を実施し、454部の有効回答を得た。第三者が関与するARTについては、看護者の立場として容認する者の割合は60%以上であった。第三者の関与するARTの看護を学んだことがない学生は41%であった。第三者が関与するARTやそれに関する看護教育について現状よりもっと必要であると考えている学生は95%以上であった。第三者が関与するARTは、その必要性を感じているが、それに関する看護について学んでいないものが多かった。ARTを自らが利用するしないにかかわらず、対象者の立場を尊重した看護についての教育が必要である。