看護学生の描く将来のライフコースに母性看護学実習の体験がどの程度の影響を与えたのかを明らかにすることを目的とし、母性看護学実習を終え女子学生114名を対象として、アンケート調査を実施した。
母性看護学実習が自らのライフコースへ与える影響については8割以上が「そう思う」と答えた。またライフコースへの影響と、実習における満足度、実習中の経験項目、実習目標に対する自己評価点についての相関は見られなかった。今後は具体的に何が彼女らの描くライフコースに影響するのかを探索することが課題である。このことは将来看護師として活動する彼女らがワークライフバランスを意識し、将来を予測しながらキャリアを積むことや自らのリプロダクティブ・ヘルスを健全に保つことにもつながるものと考えられる。
(共同発表者:Y.Kishida,K.Wada,C.Fujii)
担当部分:データ収集,分析,発表