看護職者のワークライフバランスを考える一助とするため、看護学生が将来、どのようなライフコースを描いているのか、看護学生114名(全員女性)を対象として、自己記入式アンケート調査を実施した。自由記載から得られたライフイベントとエピソードを抜き出し、内容分析を行った。94名を分析対象とした。平均年齢は20.62±0.89歳であった。看護学生が描くライフコースの中には、結婚(89名、95%)や出産(85名、90%)についての記載が9割以上の者にあり、一方、仕事と家庭をもつことの両立を考える者(57名、61%)は6割程度であった。学生らは、ある程度ワークライフバランスや将来を予測しながらキャリアを積むことについて意識していた。看護職者がワークライフバランスを保ちながらキャリアを重ねることができるように、学生時代から意識させることは意義があるものと考えられる。
(共同発表者:川尻舞衣子、岸田泰子、藤井智恵美、和田佳子)
担当部分:データ収集,分析