母性看護学実習が青年期にある看護学生のライフコースに影響を与えることは予測されるが、実際に看護学生がライフコースへの影響についてどのように考えているかとの検討はなされていない。そこで、母性看護学実習が自身のライフコースに影響を与えたと答えた看護学生の自由記述の結果を元に、その学びについて検討した。80名の自由記述の分析を行ったところ、【家族の存在を意識したライフコースへの願望】、【出産や育児というライフイベントに対する意識の具体化】、【母親役割、女性役割への気づき】、【職業選択への影響】、【両親への感謝】、【かけがえのない生命についての学び】という6つのカテゴリーが抽出された。看護学生は母性看護学実習を通して、過去から未来へと続く、非常に長いライフコースの軌跡を描くという学びをしていた。
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(共同研究者:藤井智惠美、和田佳子、川尻舞衣子、岸田泰子)
担当部分:データ収集、分析