思春期の子どもとその家族の健康増進を目指し、思春期の子どもをもつ親支援として、‘思春期の子どもをもつ親のためのサロン’を実施し、この活動を振り返り、評価を行った。この活動では、専門家らに講話をいただくなど、多職種によるサポートを実施した。開設当初の15回分のフィールドノートと、参加者に対するグループインタビューの内容を質的に分析した結果、親サロンの効果として5つのカテゴリー(【情報源】、【メンタルへルスの向上】、【新たなコミュニティの形成】、【子育てを振り返る】、【パートナーとの関係性への気づき】)が抽出された。親サロンには参加した親のみならず、家族にとっても良好な効果が認められ、参加者からは継続的な運営が支持されており、地域において看護職者が介入できる新たな親支援の方策として有用であり、学校の養護教諭や地域の専門家など多職種と協働して効果的活動に発展させることがさらに有効であると考えられた。