看護学部において、先輩である2年生が後輩である新入生を支援する「エルダー活動」を、1年前期に履修する科目「基礎ゼミナール」において導入し、その実践と期待される効果、今後の構想を報告した。本活動の目的は、新入生が早期に大学生活に慣れ、有意義な学生生活を送れるように支援すること、新入生への学習支援および在学生のリーダーシップ向上の一方法として導入し、双方の学力向上を目指すこと、共立女子大学看護学部の特色のひとつとなるような仕組みづくりを目指すこと、である。本活動の効果は、エルダー、学習者双方のほかに、コーディネイトする教員、学部にとってももたらされるものと期待される。課題として、エルダーの雇用、募集に関すること、エルダーの質の担保のための方法の整備、活動のルール作り、などが考えられた。