変体仮名読解教材作成のための研究に関する活動報告及び、教材見本。教材は、変体仮名を読むためだけでなく、文字の歴史や平安文学史も学べるつくりとなっている。また、変体仮名に関しては、『竹取物語』と『伊勢物語』の江戸初期頃の写本を用いたが、健常者だけでなく、視覚障害者が立体プリンターを用いて触読できるような文字の大きさや行間をとっているほか、文字を読むだけでなく、あわせて作品読解も可能なように語釈もつけており、既存の変体仮名教材とは一線を画したものとなっている。
担当箇所は、p153-156「変体仮名教材作成の研究――文学作品を中心に――」に関する報告
p130-136「平安時代の物語史」「平安時代の本」p114-119「変体仮名を読む『伊勢物語』初段、3段」
p97-103「練習問題」「付録」であるが、研究代表者でもあるため、全体の構成にかかわった。