贈答歌を読むー紫の上と光源氏の場合
『共立レビュー』36号
源氏物語の贈答歌の中でも、紫の上と光源氏の贈答歌に焦点をあてた。特に今回の場面(朝顔巻、若菜下巻)は、従来の理解がわかれているところであったが、それが登場人物の理解によりすぎたためであった可能性があること、物語の登場人物同士の解釈のずれに留意しつつ読む必要があることを述べた。