救急外来を受診する子どもと家族の状況と、それらに対する看護の実際を明らかにすることを目的に文献検討を行った。
分析対象となった17文献を分析した結果、次の点が明らかになった。
子どもの受診理由は、発熱、咳、鼻水が出る、嘔吐・下痢などよく見られる軽症事例が多く、トリアージレベルは非緊急と準々緊急で過半数を占め、ほとんどが診察および薬剤処方で帰宅していた。
JTASを使用したトリアージの実施に関連した文献が多く、緊急に行われる処置・手術時のプレパレーションの実施があった。
家族に対して不安や疲労に対する支援を行い、家庭での療養や対処に関する指導も行っていた。
看護師は「救急は救命が最優先であり異常な兆候を察知できればよい」といった考えを持つ一方で、虐待を念頭に入れた実践を行っていた。
◯西村実希子・西田志穗