EUの政策が加盟国、地域、民族に与える影響とその変化を、比較政治、国際政治、社会学から多面的に考察し、EU内部の多様性を示した共同研究の成果。全251頁。
編者:大島美穂、共著者:渡邊啓貴、森井裕一、若松邦弘、大島美穂、吉岡潤、横田正顕、八十田博人、小久保康之、高橋和、宮島喬、加納弘勝、小倉充夫
本人担当部分:第7章「イタリア:財政をめぐる内政のヨーロッパ化」(p.135-154)を担当。 EUの安定・成長協定のもとでの財政政策論戦を中心に、成長重視のため無理な減税で財政規律を乱した中道・右派と、財政緊縮政策に成功しながらも国内支持が広がらない中道・左派の対抗の分析から、イタリアによるヨーロッパ化への対応の問題点を分析。