オープンキャンパスやカルチャースクールでの授業、社会人向けの講演(2004年12月5日の大阪大学大学院経済学研究科・経済学部オープン・ファカルティー・センター公開講義など)を担当したのを契機に、身近な商品であるミネラル・ウォーター、イタリア産パスタ、オリーブ油を持参し、製品に付いているEUの共通規格マークから、EUの中心機能である国際ルールの形成力について導入し、それが地球温暖化などのグローバル・イシューや死刑廃止などの国際規範形成に関するEUの国際的発言力・交渉力につながっていることを説明するなど、具体的な物品から分かりやすい導入を図る手法を工夫してきた。国際的な法共同体、行政共同体としてのEUによる域内規制・規範の形成過程については視聴覚資料が少なく、このような手法が教育上有効であり、共立女子大学国際学部での講義でも応用している。