「イタリア行動党:自由主義的社会主義から欧州連邦主義へ」
日本政治学会2017 年度研究大会
レジスタンス知識人政党「行動党」の自由主義的社会主義の思想を概観した後、この党で活動した政治家たちが戦後の欧州統合でイタリアのポジションを決定するときに与えた影響について考察した。イタリアの「近代化」と経済の「計画化」の中で、共和党のラ=マルファや、社会党のロンバルディが、冷戦的な二極対立思考とも経済自由主義的なレッセ・フェールとも異なる、公共部門での労働者保護を含む規制への参画に欧州統合の可能性を見出した視点を明らかにした。