「イタリアの憲法改正国民投票 -制度改革とポピュリスト的気運-」
共立国際研究
2016年12月に行われたイタリアの憲法改正国民投票について、憲法改正案の内容の説明と国民投票に至る政治過程の分析を行った論文。完全な両院平等の解消など政策決定の迅速化を目指した制度改革の一環として行われた国民投票が、レンツィ首相が結果に進退をかけたことで、反対派のレンツィ退陣を目指す政争の手段となってしまった過程を追い、五つ星運動に代表されるポピュリスト的気運に煽られたまま、制度改革にもストップがかかったイタリア国内政治の現状について考察した。