清水紀俊,田中翔太郎,谷田貝雅典,永岡慶三"視線一致型TV会議システムを用いたディベート形式での遠隔交流学習"教育システム情報学会第6回研究会 研究報Vol.25(6),pp.123-126
本研究では,早稲田大学と岡崎女子短期大学間で,視線一致型TV会議システムを利用した遠隔ディベート学習を実施し,視線が一致する遠隔環境と一致しない遠隔環境,および対面による環境の3つの環境における教育効果の比較分析を行った。毎回のディベート後,質問紙による調査を行い,因子分析した結果,「非言語コミュニケーション」「興味・理解感」「言語コミュニケーション」「緊張・疲労感」「視線・表情必要感」の5つの因子が抽出された。また,「興味・理解感」を従属変数とし,他の因子独立変数として重回帰分析を行った。結果,視線が一致する環境と対面による環境では「非言語コミュニケーション」「言語コミュニケーション」が「興味・理解感」に対して正の影響を与えることが示された。これらの結果より視線が一致する環境におけるディベート形式での遠隔交流と対面形式でのディベート学習では同様の学習効果が得られることがわかった。本人担当部分:外研卒業研究生として受入れ原稿執筆および学会発表全般を指導研究代表者:清水紀俊 共同発表者:田中翔太郎共同発表者:谷田貝雅典共同発表者:永岡慶三