谷田貝雅典,坂井 滋和"視線一致型TV 会議システムによる遠隔教育効果の共分散構造モデル"電子情報通信学会2009年総合大会講演論文集,p.181,(2009/03)
これまでの研究で,TV会議システムを利用した一斉講義における遠隔授業は,教授者と学習者の視線が一致し,視線や表情を中心とするノンバーバルコミュニケーションの成立が,学習者の主観評価や理解度に正の影響を示す重要な要因であることが示された。しかし,個々の学習者により,効果に差異が生じることは必然である。よって本研究では,個々の学習者の学習能力に応じた,視線一致または不一致環境における遠隔授業と,実際の対面授業の教育効果を,共分散構造分析手法でモデル化した。結果,学習能力の高い学習者であっても視線が一致しない遠隔教育環境では学習環境格差が認められ,視線が一致するだけで対面授業に近い学習環境になることが分かった。本人担当部分:本人が全研究を実施研究代表者:谷田貝雅典 共同発表者:坂井 滋和