基礎学力試験とTKテストバッテリーによる学習者特性を測定した後,視線一致型TV会議システム,従来型(視線不一致)TV会議システムを利用した授業と,対面実授業における教育効果の比較分析を行った。結果以下のことがわかった。学習者全体では,視線一致型は教師との視線が一致することにより,認識欲求を満たし学習効果にプラス要因となる。従来型は教師の視線や動作を汲み取れず,不満感を抱き学習効果にマイナス要因となる。学習者特性別では,「劣等感が有り対人や学校不適応傾向」,「陽気で努力嫌い」,「内向的な優等生」の学習者には従来型は不向き,「落ち着いており対人や学校に適応」の学習者は授業形態に影響しない,となった。