本研究では,先行研究の結果を踏まえ,アンケートの内容を再設計し,得られた結果を共分散構造分析により「意識・行動・働きかけ→実習効果→客観評価・主観評価」となる逐次型実習評価因果モデル(MIMIC型)をデザインした。結果,以下のことがわかった。「自分が変化した」「授業が役に立った」「十分準備が出来た」と感じることは,施設実習において,学習効果を大きく上げる要因である。児童養護系施設では「授業が役に立った」と感じた学生が学習効果を上げ,障害者系施設では「自分が変化した」と感じた学生が学習効果を上げた。実施時期は,夏季よりも春季の方が学習効果が上がる。などがわかった。
本人担当部分:「2章 研究の方法」「3章 調査・分析の結果」「4章 考察」
共著者:服部次郎 谷田貝雅典