<口頭発表>「アメリカのコレクターによる日本染織の使用用途について-その形状と縫製の特徴から」
公開研究会「古美術としての日本染織コレクションの形成」平成30年3月17日、黒田記念館セミナー室於
海外に所蔵されるコレクションの調査の際、本来の形状から形を変えて所蔵されている作品の存在が明らかとなった。これらの作品の形状と縫製技法に注目し、海外における日本染織コレクションが現地で果たした使用用途や役割について考察することを目的とする。小袖は現状のまま装飾品として用いられ、布として存在する作品は複雑な形状に仕立てられるのではなく、長方形の形状をそのまま活かし、日常生活の空間を演出していたことが明らかとなった。