大学機関において、服飾関連の資料の保管状態は様々であるが、増え続ける資料の保管場所確保は、どの大学においても難しい問題である。特に女子大学では家政学部が廃止され続け、学部が解体される際に研究用資料を廃棄せざるを得なかった経緯もあり、さらに貴重資料保管も問題は深刻である。女学校創設期当時の制服や教材などの服飾資料は、当時の女学生を研究する上で重要な一次資料となり得る。そこで、これまで女子大学が保管した服飾資料を記録、保存するために各大学の現状を調査することとし、本研究では共立女子職業学校に関する現存する資料を調査した。